はじめに
店長の
植田です。
これまでの私の経験や、当社のレンタルや販売のアンケートなどでお客様から頂いた情報をもとに、スーツケースの選び方やうんちくなんかをご紹介します。
ただし、主観的な意見も多いため、あくまでご参考までにということで!
ケースの種類
スーツケースといえば、以前は出現時点は革製、その後ボディが金属のブランド製などが有名でしたが、最近は素材の軽量化のニーズの高まり、更に加工材料の耐久度が向上したために、
プラスチックボディのハードスーツケースが一般的なものとなりました。
また、昨今は更にそのボディに
ファスナーを付けた、ハードジッパータイプが人気です。
なお、ソフトタイプはボディ部分が布製のもので、軽量で機能性(収納力)が高いという特徴があります。
日本では国内旅行などでの使用がメインですが、海外では意外にもソフトキャリーケースを使って海外旅行に行くことが多いようです。
ハードスーツケースはフレームか?ファスナーか?
ハードスーツケースにも様々な種類がありますが、概ねフレーム(蓋と蓋との合わせ箇所)が金属のタイプと、布+ファスナーの2タイプに分類されます。
それぞれのタイプの特徴は、概ね以下のものが挙げられます。
◆金属フレームタイプ
・開閉部が金属であることの安心感(丈夫さを重視)
・フレーム部が金属であることから、セキュリティが高い
・フレームで衝撃を吸収するタイプのため、中身を保護できる
・重さによる安定感
◆ファスナータイプ
・機能及び拡張性が高く、荷物が増えた時も多少の余裕を持てる
・ケース全体で衝撃を分散するタイプのため、実はスーツケース自体が壊れにくい(半面中身は保護しづらい。)
・開閉部が布のため、軽量である
・価格を安価に抑えられる
特に近年では、
・価格を抑えられること。
・海外の情勢不安により、長期旅行から短~中期旅行へのシフト
・格安航空会社の広がりによる預け入れ荷物の重量制限により軽いものが求められている。
といった点から、金属フレームタイプからファスナータイプへの移行が見られます。
しかしながら、ヨーロッパなどへの海外旅行ではまだまだ金属フレームのタイプが安心感も含め、まだまだ根強いようです。
スーツケースを長く使って頂くために
スーツケースに寿命があるのはご存知でしょうか?
もちろん、10年も使えた!など、嬉しいご報告も頂いておりますが、プラスチックのボディは「経年劣化」があり、
おおよそ5年くらいで壊れ(割れ)やすくなります。
旅行会社の扱い次第で、一度の使用で・・・という残念なケースもありますが、長く使って頂くためにも、以下のポイントをお教えしたいと思います。
・汚れなどを取るために使用する洗剤を使用する場合は、
中性洗剤を使いましょう。
ただし、原液のまま使用したりすると、プラスチックが割れる場合があります。
なお、使ってお手入れした後は、必ず
水拭きをして洗剤をふき取ることが重要です。
また、シンナー溶剤などを使用すると、ボディが溶けてしまうので、絶対に使用しないようにしてください!
・ハンドルバーを使用してスーツケースを引く際は、
倒しすぎに注意です。
倒し過ぎると、ボディの底面を擦り、ボディの塗装が取れてしまう場合があります。
また、傾斜角度次第では、キャスターが斜めや横の状態でロックし、そのままの状態で使用するとキャスターが破損する場合もあります。
・荷物の
詰めすぎに注意です。
旅行で荷物が増えたりするため、容量を超えて詰める事はあるかと思いますが、パンパンに詰め込んで無理矢理サイドロックをかけると、荷物の扱われ方次第では、ロックや、最悪はフレームにも大きな負荷をかける場合があります。
衣類は圧縮袋などを活用、多少の荷物であれば手荷物として持ち込むなどの工夫をしましょう。
破損・保証の豆知識
スーツケースは荷物として扱われるため、どうしても破損の心配は付きまといます。
当店でも、スーツケースは1年の、ソフトキャリーケースは半年の修理サービスがついておりますが、修理不能なケースも多々あります。(当店の修理は、当店商品に限ります。)
そこで海外旅行に行く場合は、
携行品(スーツケース含む)保険の加入をオススメします。
なお、クレジットカードには付帯保険がついている場合が多いため、保険に加入しなくても損害補償を受けられる場合があります。
一度お手持ちのカードをご確認くださいね。
また、航空会社は、荷物(スーツケース)を破損させてしまった場合、修理代等を支払ってくれます。
ただし、補償は「
破損証明書(Damage Report)」を発行したスーツケースに限られます。
破損証明書(DamageReport)は、税関を通る前の「手荷物サービスカウンター」で発行してもらえます。
そして、税関を通ってしまうと、破損証明書を発行してもらうことはほぼ不可能となるため、通過前に戻ってきたスーツケースを入念にチェックをすることが重要です。